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休符は「無音」という音


昔、わたし自身は休符の存在を軽視していました。。


音符があるところが重要だ、と、音符と休符をわかりやすく重要度に差を付けていました。。


ですが音大受験のために「聴音」を始めたとき、音符と休符の認識が変わり始め。。。



 

聴音は、数小節演奏されるメロディーのリズムと音程を聴き取って、楽譜に書き起こすことが要求されます。


音がある部分だけを聴き取っていてはリズムを書き起こせません。

音と音の間にどれぐらいの“間”があるのかも聴き取って初めて音符と休符で構成されるリズムが完成します。


それに気づいてから初めて休符の存在に意識が向くようになり、休符が聴こえて来るようになりました。



そうしてこのように思い始めました。


休符は、音がない音。「無音」という音が存在している。

休符という言葉には「休む」という字が入っています。


演奏するときにその言葉通りに捉えて休符がある度に休んでいると、音楽の流れが途切れてしまい、音符がある部分が離れ小島のように連なっていく演奏になります。


音楽は、スタートしてゴールするまで時間軸に沿って進み続ける芸術です。

休符で休むと「停滞」もしくは「後退」しているようにすら感じられるかもしれません。


休符もれっきとした音楽の一部です。

「無音」という役割を持って音符の連なりをハシゴでつなげていて、休符があることで音符の部分が際立ち、だからこそ活きてくると思うのです。



休符の無音を味わいましょう

もし休符を特に意識してきていなかったなら、休符に目を向けてみませんか?


その子も音楽を構成するとても大事な一員です!

仲間に入れてあげましょう。


「無音」という余白は、音楽を豊かにすると思います。


音符と休符で作られる音楽のリズムを楽しみましょう。




↓書いているのはこの人↓

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泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、B型末っ子自由人。

サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。
​最近はクラリネットとトランペットに挑戦中。

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