練習の目的がいつの間にかすり変わっていた!
「指が回らない」
「タンギング、指と舌が合わなくて上手くいかない」
「私もあんな風にビブラートをキレイに入れたい」
このように
『何か出来ないこと・課題を見つけては練習する』
という、よくある練習の流れ。
それによって、
いつの間にか練習の目的がすり替わってしまい、ドツボにハマってなかなか抜け出せない…
という私の体験から気づいたこと。

あれー?練習してもしても、ちっとも納得いかない
速いパッセージの中で音域の移動が多く、リズミカルでありながら流れるような曲を練習していた時、
音のつながりが、うーん何か悪いな…
と思ってました。
指は早く動かさないといけないし、
音程も高音域行ったり低音域行ったり忙しいし、
ゆっくり丁寧に、練習しないとね。
と、練習を重ねるも、納得いかない…( ˘・з・)
そんな時にアレクサンダーテクニークのレッスンを受けている最中に、大事なことに気づきました。
それは・・・
演奏スキルに目がいきすぎて、
目指したい表現の【音楽】についてのイメージや想いを完全に忘れ去ってたやん!!
音のつながりが悪いな…
と気づいているあたりは良いのです。
音のつながりを良くしたいから、そんな想いが出てくるので。
でも、その後。
「ゆっくり丁寧に練習しなきゃね」というところで、
「ゆっくり丁寧に練習する」が目的になって、本末転倒になっていたことに気づきました。
いつの間にか練習の目的がすり変わっていたことに気づいた
今までを思い返してみると、
練習を重ねる中で、次のような気持ちの変化が起きていることが多いことを思い出しました。
◎新しい曲に出会った期
心境:( * ॑꒳॑* )♪ワクワク
「どんな曲なんだろう??」
「ココはこんな風に演奏したいな♬︎♡」
と、曲の大まかな流れを感じ取り、ワクワクした気持ちで新しい曲に初接触。
夢と希望をたくさん持ちながら練習開始!
〇練習したい箇所を発見期
心境:(๑و•̀ω•́)وヤッタルデ
練習をし始めて、理想の音楽に近づくために、練習が必要な箇所を発見。
「今の演奏が、あーなる(理想のイメージ)といいなぁ!」
と、やる気満々で練習をし始める。
※
この時期は、
出来ないこと・課題という、
私にとってネガティブに感じる言葉よりは、
出来るようになりたいこと・伸び代という、
ポジティブな捉え方をしているように思います。
△練習を重ねるにつれ、様子がおかしくなる期
心境:( ˙ - ˙ )レンシュウセネバ
練習を重ねるにつれ、次第に、指・タンギング・ビブラート、どこかの音と音の繋がりなどの細かな部分に目がいくようになり、その部分の練習をひたすら重ねる。
✕あれ?全然楽しくないやん期
心境:( ・᷄ὢ・᷅)ア"ァー イライラ・モヤモヤ
練習を重ねても、上手くいかなくなってきてイライラ。「前は出来てたのに…」なんていうことも起こる。
一見できるようになっていっても、心に寂しさ・虚しさの感情が出てモヤモヤ。
いくところまでいくと「全然楽しくない・・・」に。
この、△の様子がおかしくなる期で、
練習の目的が「イメージする音楽の流れ・表現を出来るようになる」から、「細かな演奏スキルの練習と達成」にすり替わってしまっていたのでした。
演奏スキルを磨くのは何のため?
細かな演奏スキルを「できるようになりたい」と思わせるのは、
何と言っても『音楽』がしたいからこそ!
練習の第一目的は『音楽の表現のため』。
練習を重ねていっても「楽しい!」と思えている時もあって、
そういう時は、演奏スキルだけに囚われず、
【全体の音楽の流れ・表現】を念頭に置いた上で細かな部分のスキルを磨いていく練習をしている時だったからなんだなぁと、
一人腑に落ちました。