音程が合わないのをどうしたら合うようにできるのか
中学吹奏楽部の3年生の子とのレッスン。
3年生として最後の吹奏楽コンクールがもうすぐです。
「同じパートの後輩と音程が合わなくて、どう伝えてあげたら良いのか困っている」という相談から始まりました。
音程が合わないのをどうしたら合うようにできるのか。
これは困りごとの中でも良くある話。
詳しく考えてみることにしました。

音程が合っている時の響きと、合っていない時の響きの違いを、本人が気づいているのかどうか
「合っていない」と気づいているのはこの3年生の子Aちゃん。
そもそも、その後輩Yちゃん本人は「合っているか合っていないか」に気づいているのかどうかを思い返してもらうと、「わかっていないかもしれない」ということでした。
一人一人が、音程の違いに気づくことで音程を合わせるための手立てをとるステップにいけますよね。
このAちゃんができることとしたら、
Yちゃんと一緒に吹いて、吹いている時に「音程が合っている時の響き」と「合っていない時の響き」がどのようなものなのか、知るための練習時間を取ってあげることで、
Yちゃん本人の意識づけが可能になるかもしれません。
違いがわかれば、合奏中に修正が必要な箇所に気づくことができるようになりますね。
音程感覚を養う
どうしたら、欲しい音程を自分でつかめるようになるのか。
音の高さを自分で判断して歌える・吹けるようになるためにも、音程感覚は大事な要素です。
Aちゃんは、合奏中に合わない音程を見つけた時に、
パート練習では今まで「その気になる1音を取り出して、ロングトーンでチューナーを見て確認」をしていたようですが、
その1音だけを独立して音程を合わせる練習で得られるのは、
いつも高くなる(低くなる)のであれば、低めに(高めに)するために、
アンブシュアを微調整したり、キィを増やしたり抜いたりという手立てを考えて、
その1音を鳴らし、得たい音程に調整するための対処法が見つけられると思います。
ですが、より重要になるのは、その前の音からの繋がりの中で音程をとる練習だと思います。
2つの音と音の間にはどれぐらいの音程の隔たりがあるのか。