響きをもたらす身体の使い方


私はサクソフォンに出会う前から歌うことが好きでした。


サクソフォンに出会ってから、

「歌って頭でイメージしてから楽器を吹くとうまくいきやすい。歌は自分のからだが楽器なんだから、それが基本だ」と思って、

学生時代から、自分で練習するときも、後輩に教えるときも、みんなとアンサンブルしていても、大事な要素として“歌”がありました。


ですが、、、自分が思っていた以上に「歌う」と「吹く」には共通点が多いことを体感しました!!!

先週末に私自身がレッスンを受けたときのこと。


先生が『音を豊かにするのに「喉を開ける」は得策ではない』と仰いました。


・・・ハッとしました(O_O)


音色を作るのに、わたしの学生時代に受けた教えではよく「喉を開けろ」が飛び交っていたので。


ですが、からだの構造から考えるとそれは無理をさせているのだそうです。


・・・確かに、歌のレッスンで喉を開けて歌っていると注意されていたのを思い出しました。





音色、響きを作るには

① 歌うときと同じ《共鳴域》を使う


副鼻腔へ息を抜けさせて歌うと響きが良くなります。

(画像の色がついている空間「前頭洞」「前骨洞」「鼻腔」「上顎洞」)


洞窟で手を「パンッ」と叩くと、すごく響くことは容易に想像できると思います。


そんな空洞が自分の体の中・頭蓋骨内にあるのですから、

響きをもたらすために、使わないと損。

肺からの空気を副鼻腔へ抜けさせて吹くイメージです。


そうすると、口元で吹いている感覚ではなくなり、『マウスピースに口を沿わせて鼻に向かって吐いていると勝手に音が鳴る』ような感覚です。

こんな感覚で鳴るのが不思議なくらいでした。



②胸腔(肋骨で守られた部分。肺・心臓がある)も広がりを保ちながら吐く


肋骨が動けることは別記事に書いていますが、(呼吸のこと(肋骨は動ける編)

息を吸うと肋骨は広がります


そして、音のパワーをより増幅させるために、

吐くときにはその広がった肋骨をある程度キープしながら、

少しずつお腹を凹ませるように腹筋と骨盤底筋を使って吐くのです。

(これを「呼気時の吸気的傾向」と言うようです)

もちろん、息を吐き続ける中で肋骨は徐々に元の位置へしぼんでいきますが。



③口の中は狭くて良い


楽器の息が入る部分(吹き口)は、とても狭いもの。

変に口の中を広げて(顎を下げる形)息を入れようとしなくても全然良いのです。

むしろ、舌と上顎がくっついた状態から息を吐き出す時に少し隙間ができる程度。

その方が鋭い息が流れ出るのです。

わたし個人は、とても広くしていました。広いほうが柔らかい音が鳴ると思っていたからです。間違いではないのですが、効率的ではありませんでした。


柔らかい響きは、口腔を使うのではなく副鼻腔のあたりで響かせることで得られるので、これはかなりの驚きでした。

↓書いているのはこの人↓

泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。

↓小さくても優秀な相棒↓

ジョニー

​Johnny

体長:88センチ

体重:1.5キロ

等身大の1/2サイズのミニ骨格模型。

ジョニーは脊椎は動かせませんが、各関節が以下の様に可動できるので、骨格の形状や、各関節の動きの確認のために活躍中。

  • 下顎:上下に開閉

  • 肩関節:屈曲/伸展,内転/外転

  • 肘関節:屈曲/伸展

  • 前腕:回外/回内

  • 手:背屈/掌屈

  • 股:屈曲/伸展,内転/外転

  • 膝:屈曲/伸展

  • 足:背屈/底屈