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呼吸のこと(肋骨は動ける編)


わたしは学生時代、

「ブレスがなんだかうまくいかない」「たくさん息が吸えない」

という悩みがありました。

でも時間が経てば、ふっとうまくいくようになったりするんです。

なんで・・・??

と思いつつ、

呼吸のメカニズムを知るとだんだんそんな悩みが消えるようになりました。


 


それでは今回は肋骨のことを見ていきます。

肋骨は肺や心臓を守るように覆っている骨ですが、

これが呼吸にとっても大事なポイントのひとつです。


前回の横隔膜が付いているのはこの肋骨なのですが、

肋骨は左右で12本ずつ(人によって異なる場合があるそうですが)あり、

背骨、いわゆる脊椎に繋がっているところが関節になっており、

前側の平たい骨は実は軟骨になっています。


関節があるのですから「肋骨は動ける」のです

吸う時には肺に息が入るのを助けるように上や外側へ、

吐く時には内側へと戻るように動きます。


♬肋骨を触りながらこの動きを体感してみましょう♬

①手を軽く脇の下あたりに当てて

②肋骨を「動かさないで」息を吸ってみる

逆に、

①手を軽く脇の下あたりに当てて

②肋骨が「動けるように」息を吸ってみる

息を吸うこの2つを試してみるとその違いがわかると思います。


息を吸う時に肋骨が動けるようにしてあげるほうが、断然吸える量が多いのです


「腹式呼吸なんだから、お腹が膨らむのが大事。肩が上がってたらそれは胸の方に入ってるから肩は上げちゃダメ」

なんて言われた記憶があるので、これを知った時には「えっっ!」と思いましたが、触ったり鏡で見たりすれば、それは当然だという感じでした。



ちなみに、

肋骨は背中の方から前へ斜めについています。決して真横ではありませんね。

肋骨の1番上の骨は鎖骨の下をくぐるように後ろから前にきています。


下の方の肋骨も、どんな風になっているのか自分の体で実感してみましょう。


これを丁寧にやることで動きがより体の構造に沿って精密になりますよ。


そして、鏡を見てみるといいのですが、

自然に息が吸えているとき、鎖骨や肩も一緒に上がっていることがわかりますか?

肋骨の中にある肺に空気が入ることで、胴体全体が動くのです。

これは私自身かなり演奏の時に役立っています^^

↓書いているのはこの人↓

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泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、B型末っ子自由人。

サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。
​最近はクラリネットとトランペットに挑戦中。

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「頭ではわかっていても、

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生み出すために

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そんな発信をしています^^

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