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呼吸のこと(骨盤底筋群編)


私が学生の頃には意識下になかったもので、

これの存在を知ってから演奏に大きな影響を与えてくれたパーツがあります。

それは骨盤底筋群

骨盤底はその名の通り、骨盤の底にあたる部分です。




場所はというと・・・お尻の下あたりを触るとゴツっとした骨があると思います。

それが坐骨。



椅子に座っていると坐骨ということろが椅子の座面に当たるのがわかると思います。

(写真ので印をつけたところが坐骨にあたるところです)

骨盤の底の一番下部が坐骨で、その左右の間を埋めるように覆っているのが骨盤底筋群となります。


立っているときは、脚の上部の横にもゴツっとした骨があると思います。

太ももの骨=大腿骨の大転子と呼ばれるところです。(写真の黄で印をつけたところ)

その部分と高さ的には同じところに骨盤底筋群があり、脚と脚の間にあるのです。

横隔膜のドームのてっぺんが骨盤の方へ内臓を押し下げるように下がっていくと、

息を吸うことができます。


その押し下げられる内臓を下で支えているのが骨盤底筋群。


ここを吸う時に緩めてあげると、内臓が逃げられるスペースが増えるため、

もっと息が吸えるようになるのです。

♬試してみましょう♬

①脚と脚の間にある部分(=骨盤底筋群)に力を「入れて」息を吸う

②脚と脚の間にある部分(=骨盤底筋群)の力を「緩めて」息を吸う

この2つを試してみるとその違いがわかると思います。

さらに、横隔膜の動きと骨盤底筋群の動きを手で一緒に表しながら呼吸をして見ましょう。

①左右どちらかの手を肋骨の下部あたり(みぞおち)に持ってきます。

②もう片方の手は骨盤の下部あたり(脚と脚の間)に持っていき、

 上下でボールを支えているように手と手の間に少し空間を作ります。

③息を吸う時には手と手が下がるように、

 息を吐く時には元の位置へ戻るように、

 ゆっくりした呼吸で行います。


もう一つ違う方法としては、


①左右どちらかの手を鎖骨のあたりに持ってきます。

②もう片方の手は骨盤の下部あたり(脚と脚の間)に持っていき、

 上下で大きなボールを支えているように手と手の間に少し空間を作ります。

③息を吸う時には手と手が離れるように、

 息を吐く時には元の位置へ戻るように、

 ゆっくりした呼吸で行います。


上向きに動く手は肋骨の上部の動き、

下向きに動く手は骨盤底の動きを表しています。

何度か繰り返してみましょう。

どうですか?


身体は呼吸をしている時、上下左右斜め、風船が膨らんだり縮んだりするように、

どこへでも動けて良いのです。

もちろん息を吸うときに肩があがることもあってオッケーです。

骨盤底筋群は

息を吸うときには動ける状態に緩められていて、

息を吐くときには張りを出し内臓を元ある場所へ戻します

(内臓が押し上げられると同時に、横隔膜は緩み、肺から空気は押し出されます)

呼吸の時に、骨盤底筋群のことも頭に入れておくととても有効だと感じています^^


↓書いているのはこの人↓

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泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、B型末っ子自由人。

サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。
​最近はクラリネットとトランペットに挑戦中。

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