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立ち方が演奏に影響する


日々生活をする中で、ごくごく当たり前な、

「立っている」

この当たり前過ぎることをしている時、

ただ立っているだけなのに疲れるって何で?

って思いません??

それにはやっぱり立ち方が影響するわけで。


 


まずみんな重力で地球にくっついてますよね。

重力で地面にくっついているのが足。

自分全ての体重を、

この足だけに負担をかけると「足が痛くなる」。


それもどちらかの足に偏って乗っていると、一方の足が痛くなり、

それを和らげるためにまた反対の足に寄りかかる…で、そのループ。


痛くならない、疲れない立ち方をするために「骨で立つ」を考えたいと思います。



 


「立っている」時に、その自分の両足の上にある、たくさんのについて意識したことはあるでしょうか?

人間は、足先から頭まで、色んな形の骨が組み合わさって、積み重なっています。




その骨と骨は関節を成しており、

足首の関節、膝の関節などのわかりやすい関節だけでなく、

どんな小さな骨同士でも関節があります。


例えば、手のひらの中にも多くの関節があります。

だからこそ、微細な動きが可能になっています。

足も同じ。


「足」と一言で片付けられてしまうその「足」も、多くの骨が集まった集合体になっています(↓下記画像)

1つの塊ではなく、集合体だという認識も大事なことです。

(頭で思った通りに身体は反応しますので、「1つの塊」と思った時点で関節はないものとして筋肉で固め、せっかく関節があることで可能な衝撃吸収機能が果たせなくなり、結果疲れや痛みを引き起こします)





人間のてっぺんにある頭は体重の8〜10%なのだそうです。

(50キロの体重の人は、4〜5キロとなりますね)


そんな重いものが自分の一番高いところにいられるのは、頭につながる骨がバランスをとってくれているからに他なりません。

バランスの悪い骨の積み重なり方をすれば、どこかに歪みが必ず生まれ、痛みとして表れちゃいます。





まずは両足(それぞれ集合体で関節がある)にバランスよく乗ります。

(この時、画像の赤丸で示した3点で地面に接地し、踵側と足指の付け根側の前後で50/50、親指側と小指側でも50/50で乗ることが理想的です)


そして、

スネから膝、大腿骨、骨盤、さらに脊椎の1つ1つが積み重なり、地面から1番遠い位置に「頭」が乗っかり、

筋肉で身体をまっすぐに保とうとせずに骨の積み重なりをイメージ


そして、足の上でゆらゆらと全身の関節が微細に動ける状態で、

バランスはいつでも崩れてOKと思って立つ

(ピタッと動かないようにしようとすると、筋肉が過剰に反応します)


この状態で、演奏すると・・・


いかがでしょうか??






ある生徒さんと試してみると、


「あれ?!僕背高なりました??目線が全然違う!!」と。




「前はこのマスあたりのラインが目に入ってたんですけど、今もう一つ上のマスの方になりました!!!なんですかこれ!笑」

レッスン室のカーテンで、いつも目に入ってた光景との違いを興奮気味に説明してくれました。

こんな体験は面白いですね☺︎


そんな感想をいただき、

吹いてもらうと、




それまでは少しこもったような、自信なさげに聴こえていた音が、


音もクリアになり、

出にくそうだった音の立ち上がりもはっきりして、

息がダイレクトに音に変わったような!

そんな音になりました!!!

根幹である「立つ」姿勢にまず気をつけてあげれば、

土台がしっかりしていればいるほど、安定感も増し、

音にも嬉しい変化がもたらされます。





↓書いているのはこの人↓

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泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、B型末っ子自由人。

サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。
​最近はクラリネットとトランペットに挑戦中。

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「頭ではわかっていても、

なかなか表に出せない人が、

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生み出すために

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そんな発信をしています^^

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