呼吸のこと(脊椎編)


「吹いているとだんだん吹きづらくなっていく・・・」


と言う生徒さんとのレッスンで、脊椎について触れてみました。




呼吸は生きている限り、意識せずともできているもの。


なのに、その息が吸いづらい。

まず、意識せずとも呼吸ができている状態とできない状況で、何が違うかと言えば、

楽器があるかないかが大きな違い。

楽器のために、空気を音に変えるには息の量が関わってきますが、

「いっぱい吸って、いっぱい吐かなきゃ」

と思っていると、不必要な力みが生まれて、息が吸えない状態に自らしてしまいます。

これを取り除く必要がありそうです。

そして、楽器を吹いていてなりがちなのが、

胴体が前後上下ともに動けない状態にグッと固まってしまうこと。

どうしても楽器の操作に気を取られ、知らず識らずのうちに胴体がガッチリ固まってしまうのです。

例えば、

50m走でスタートラインに立ち、

「よし、やるぞ!」と意気込んで

「位置についてー、よーーい・・・」の声に、グッと胴体を引き込むような姿勢をとって、息を止め、

「ドンッ!!」の声を聞いて思い出したように息をし出して走りだす、という経験はないでしょうか?

私はそういう経験があるのですが(笑)

ここで言う、グッと胴体を引き込むような姿勢がまず息がすんなり吸えない状態。

この胴体の状態が呼吸に影響するんですね。


【 呼吸を楽にする=頭と脊椎が自由に動ける 】


「脊椎は思いのほか自由に動ける」と言うことを知っておくといいです。



画像は、脊椎をひねるような状態。

この他、

右にも左にも傾けますし、

丸くもなれるし、

後ろに反ることもできる。


楽器を前に構えていると、これができるということを忘れてしまっていることが多いように思います。

こんな風に、楽器があっても、

こんな動きもできるんだなぁ」と思っているといいと思うのです。

この生徒さんにも、「脊椎は動けるんですよー」と見せてあげたら、

呼吸はしやすくなって、音もすんなり鳴って、

1音鳴らしただけで「あ!?出る…」とびっくりされてました。

脊椎はやっぱり大事です。

↓書いているのはこの人↓

泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。

↓小さくても優秀な相棒↓

ジョニー

​Johnny

体長:88センチ

体重:1.5キロ

等身大の1/2サイズのミニ骨格模型。

ジョニーは脊椎は動かせませんが、各関節が以下の様に可動できるので、骨格の形状や、各関節の動きの確認のために活躍中。

  • 下顎:上下に開閉

  • 肩関節:屈曲/伸展,内転/外転

  • 肘関節:屈曲/伸展

  • 前腕:回外/回内

  • 手:背屈/掌屈

  • 股:屈曲/伸展,内転/外転

  • 膝:屈曲/伸展

  • 足:背屈/底屈