固まる・フリーズする・緊張する

(2021/10/20改訂)


何か嫌なことや理解に困ることを言われたときの自分の反応として 「固まる・フリーズする」とはよく言うと思います。 人前に立ったり、試験を目前にした時など、大抵「緊張する」と言います。 この言葉ひとつで自分がどういう状態なのか表すことができ、

色んな言葉を使って説明する必要がないので、使い勝手の非常に良い言葉です。 でも逆を言えば、

本当にどういう状態なのか、本質を見えないように蓋をしてしまう言葉でもあります。 そこで、

体は「どういう状態なのか」、「何が起きているのか」を具体的に考えてみましょう。



具体的に何が起きているのか言い換えてみる


直立不動で足が動いていない 指の動きが筋肉の過剰な収縮で自由に動けない状態になっている 目が一点を見つめている


視界・視野が狭くなっている 腹筋が収縮している 重心が後ろにいっている 肩が上がっている ・・・

具体的に動きとして捉えてみると、

それぞれ、結局は『筋肉の過剰な収縮』であることがわかります。


そうすると、

どこかの筋肉を収縮していることに気づけたら、

「やめる」「緩める」「逆方向に動く」「違うことを考える」など違うことをすれば、その状態から回避することが可能になります。 すぐにそうできないとしても、

ずっとそのままの状態(緊張状態)でいることは身体にとってとても負担になることなので、動きに変換することはとても有効です。


神経系から考える

神経系から考えてみると、「緊張」「フリーズ」には自律神経が関わっています。


何かの刺激を受けて、ひとたび『自分の安全が脅かされている』と感じられた時、

自分を守る行動として『固まる』『筋肉を収縮させる』というアクションに至ります。


もう一度言います。


固まる・フリーズ・緊張するは『身を守る行動』だったのです。


何かの刺激を受けた時、身体は、『身を守らねば!』と思い、筋肉を過剰に収縮させて緊張状態を作り上げるのですが、

事故などの生命の危険を本当に感じる場面ではない、本番や誰かからの口撃という精神面の身の危険時にも『身を守る行動』をとるわけですね。


でも、本番でいつもいつも『身を守る行動』として過剰な緊張状態になるのは、パフォーマンスを阻害する要因になってしまいますね。

本番が危険な場ではなく、逆に『安全な場である』と心から認識できたなら、、、パフォーマンスは大いに変わってきます。

(これに関しては、別記事で)


犬のブルブル

犬がブルブルと身体を震わせる動きを思い出してみてください。


頭から順番に尻尾までブルブルさせています。

この身震いの動きは、体が濡れたり、耳に違和感がある時にもする行動だそうですが、

「カーミング(=落ち着かせる)シグナル(合図、信号)」と呼ばれるものの1つとして、ストレスを感じた時に『余計な緊張を身体の外へ放出させる』という意味を持った行動でもあるそうです。 これを参考にすると、固まった状態からは意図的に動きの転換を行うのが賢明だと考えられます。

動きに変換→転換

固まる・フリーズする・緊張する、というのは身体の動きとしては何が起きているのか。


動きとして分かれば、次は動きを転換する。


シンプルなことですが、とても大切なことだと思います。

↓書いているのはこの人↓

泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。

↓小さくても優秀な相棒↓

ジョニー

​Johnny

体長:88センチ

体重:1.5キロ

等身大の1/2サイズのミニ骨格模型。

ジョニーは脊椎は動かせませんが、各関節が以下の様に可動できるので、骨格の形状や、各関節の動きの確認のために活躍中。

  • 下顎:上下に開閉

  • 肩関節:屈曲/伸展,内転/外転

  • 肘関節:屈曲/伸展

  • 前腕:回外/回内

  • 手:背屈/掌屈

  • 股:屈曲/伸展,内転/外転

  • 膝:屈曲/伸展

  • 足:背屈/底屈