「リラックス」「脱力」は効果的なの?

「リラックス」「脱力」は やり方を間違えると、 身体に悪影響を及ぼす可能性があります。 なぜなら 最低限必要な力まで抜いてしまうから。 そうすると、 動きずらさが生じたり、 意図せず、しんどさを引き起こしてしまう方向に向かいかねません。



《演奏するときにリラックス・脱力したいのは何のため?》 私が頭に浮かぶのは 力を抜いて余計な力みをなくしたいため だとしたら、 《それをすることでその先に何を望んでるのか?》 《それをすることで得たいのは何か?》 こう考えてみると、 リラックス・脱力した状態で、 ・楽に音を出したい ・動きやすくしたい でしょうか。


実験してみましょう。 【 座った状態で、「リラックスしよう」「脱力しよう」と、してみる 】 身体はどうなる? 首は? 背中は? お腹は? 足は? 身体が縮こまってない? 頭が脊椎の方へ(下へ)押し下がってない? 背中は丸まってない? お腹が突き出してない? 足に上半身からの重みが加わってない? これって楽ですか? 楽に感じたとして、この状態での動きやすさはどうでしょう?



重力に全部任せて「はーっ」とため息をつくように、 身体をダラーンとしてしまうと、 その時は休まってリラックスしたように感じますが、 その後動こうとした時、 うーん…!! と、身体を伸ばすステップを踏まないと 次の動きに繋げられない。

そんなこと、ないですか?

それこそ「リラックス」「脱力」と言って

身体を縮こまらせていた証拠であって、 動きの幅を狭くして、動きづらくさせている可能性があります。

そこから、「さぁ動こう」「さぁ演奏しよう」としたら

パワーが必要になってきます。

その瞬間に、 また同じように力みを復活させたら、元も子もありません!



結局、

演奏するにはもともとパワーがいります

ただ、間違った認識の「リラックス」「脱力」状態から演奏しようとすると

かえって演奏しづらいのです。 本当に得たい、「楽に・動きやすく」を望むなら、 それを許す身体全体の適度な張りが必要なのです。 この続きは次の記事へ:「リラックス」「脱力」は結果起こるものであって、やるものではない

↓書いているのはこの人↓

泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。

↓小さくても優秀な相棒↓

ジョニー

​Johnny

体長:88センチ

体重:1.5キロ

等身大の1/2サイズのミニ骨格模型。

ジョニーは脊椎は動かせませんが、各関節が以下の様に可動できるので、骨格の形状や、各関節の動きの確認のために活躍中。

  • 下顎:上下に開閉

  • 肩関節:屈曲/伸展,内転/外転

  • 肘関節:屈曲/伸展

  • 前腕:回外/回内

  • 手:背屈/掌屈

  • 股:屈曲/伸展,内転/外転

  • 膝:屈曲/伸展

  • 足:背屈/底屈