「今日は調子が悪い」それは本当か?


大人のサクソフォンの方とのレッスンです。

雨の日は大抵調子が悪いというお話だったので、「調子」というものを考えてみることにしました。



何をもって調子が悪いと判断しているのか。


・音が鳴りにくい

・キーを押さえる指の感覚が重いように感じる


というようなことで判断されていました。

そう感じるのは事実だとしても、

それを「調子が悪い」に繋げてしまうのはもったいないのではないかしら?と思いました。

そもそも、身体は日々変化しています。

年月を重ねるのですから、少しずつ老いていくのも事実。

楽器も、外気温や湿度の影響を受けますし、リードの状態も日々違うのも当たり前です。

毎回違う空気を吸っていて、過ごしているこの瞬間も変わり続けています。

諸行無常です。

(私はこの言葉が大好きです!)

だから、毎回毎回、吹き心地や出る音も変わって当たり前。

それを「自分が思い浮かべる良い音が鳴らなかった」「感覚が違う」からと言って、

《調子が悪い》に認定しなくて良いと思います。


調子が悪いように感じるのも素敵なスキルです。

ただ、その「いつもと違うな」と知った上で「今日はダメだ」と判断するのか、「いつもと違うな」と知った上で「じゃあ何を考えて演奏しようか」に目を向けるか。

それがキーになってきます。




じゃあ何を考えて演奏しようか

その曲をどんな風に演奏したいのか。

その曲のイメージはどんなものか。

聞くと、「理由はわからないけど、なんせこの曲の感じが好きなんです」と。

「どこがどう良いのかは言葉で表せないけど」と口で歌っているその姿と

「こう…メロディーが変わっていく感じが…」との言葉から、

音がノリよく動いていくのが好きなのかなと感じ取りました。


そこで、

サッカーをしていてパスを回して最後シュートするように思うとどうですか?

と提案。


この方がサッカーが好きなのは今までのお話の中で知っていたので。

すると、この曲とサッカーをしているストーリーがマッチしたようです。

そのイメージをしながら吹いてもらうと、躍動感が出てきました。

良い方向に進んだようです。




それでも、どこかまだそのハツラツさが出てこれていないように見えました。

お仕事柄、自分を律しつつ他人の面倒も見るということが身に付いているので、

「今演奏しているとき、お仕事をされている自分がいませんか?」

と言ってみましたら…アタリ!

仕事をしているときの自分でサッカーをしていたのですね。

仕事の中で役職を持っている自分も、もちろん自分を表す一面ではありますが、

その方にとっては、サッカーは童心を持った自分で遊ぶようにボール遊びをしたい、そしてそんな気持ちで演奏する方が断然良いように見えました。

「子供の頃よくサッカーをしていたお友達の方と、今、久しぶりに同窓会気分で集まって、その人たちと一緒にフットサルでもやるような気持ちで演奏されたらいかがですか??」

と提案してみましたら・・・

と~~~~ってもイキイキと、楽しそ~~~~に演奏されたのでした!!!


吹き終えた瞬間、2人で大笑いです。笑

  私 「今すごく楽しかったでしょう!!??」

生徒さん「すごい楽しかったです!自分はこれがしたかったんですね!」

素敵な笑顔でした^^⭐︎



その後、

仕事をしている自分でさっきとは違うシチュエーションに変えてみたり、

仕事は置いといて友達と一緒にいる自分で先ほどよりも身体全部が付いてきながらサッカーをしているようなシチュエーションで想像してみたり、

いろんなパターンでやってみられましたが、

その全てが全く違う演奏になりました。

同じ曲なのに。同じ日の同じ人なのに。

もともとみんな演奏できるスキルを持っているのです。

けれど、それを出しきれなくさせているのは自分の思考に他ならない。

考え方が変われば演奏も変わっていくもの。

もうその頃には、調子が良い悪いなんて無くなっています^^

大事なのは、「何を考えて演奏するか」なのですね。



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