「思ってるタイミングで音が鳴らない」を生んだ禁則の存在

レッスンにいらしたサクソフォンの生徒さんが


思ってるタイミングで音が鳴らない


と仰ったので、その点について見てみました。





吹いているのを見て、


鳴らそうとしているタイミングと、実際に鳴るまでに、

確かにタイムラグが少し見られました。



なので、マウスピースをくわえてからすぐに音を鳴らすことをやめ、

一旦、静かに、「空気は上に」と思いながら息を吐き出すことだけをしてもらいました



(息を口から管内に向かって前へ出したくなるものですが、身体の構造から見ると、息は肋骨に囲まれた肺から口に向かって上へ、そして上顎に当たって勝手に管内に向かって出て行ってくれるので、「空気は上に」と思うだけで十分です)



そして今度は、


「空気は上に」と思って

息 → 音 へ 少しずつ変化することをお願いしながら吹いてみることを提案。



やってみてもらったら、


あ!


と、生徒さんが何かに気づかれました。



「マウスピースをくわえてから音鳴るまでに、ちょっとでも息漏らしたらダメと思ってました!」


重要な気付きですね!




いつの間にか生徒さん自身が作っていた禁則の存在が見つかり、

それが、音を鳴らそうとするその瞬間にほんの僅かな力みを誘発させて息を止め

「思ってるタイミングで音が鳴らない」を生んでいたのですね。




それが分かったので、



車って、ブレーキを外すとスーッと動き出す余白のようなものがあって、アクセルを踏んでスピードを出して進みますが、

息の流れも音を鳴らすその前から続いているものだと思います。


音楽は、曲が始まる前からその音楽の世界は始まっていて、その世界の時間が流れていて、その音楽の世界の時間の流れに乗って曲が始まっていきます。


急にいきなり吹き始めるのではなく、

息の流れも音楽の流れとともに音が鳴る前から繋がって続いていて、

その流れのままに吹いてみるとどうですか?



とお話し、吹いてもらうと、

より自然に音が鳴り、音楽が始まって、生き生きと演奏されました(*゚▽゚)ノ



やろうとしていることを1度手放して、

やってはいけないと思っているその事を一旦やってみる。

すると、そこから新たな道が生まれますね( ¨̮ )







↓書いているのはこの人↓

泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。

↓小さくても優秀な相棒↓

ジョニー

​Johnny

体長:88センチ

体重:1.5キロ

等身大の1/2サイズのミニ骨格模型。

ジョニーは脊椎は動かせませんが、各関節が以下の様に可動できるので、骨格の形状や、各関節の動きの確認のために活躍中。

  • 下顎:上下に開閉

  • 肩関節:屈曲/伸展,内転/外転

  • 肘関節:屈曲/伸展

  • 前腕:回外/回内

  • 手:背屈/掌屈

  • 股:屈曲/伸展,内転/外転

  • 膝:屈曲/伸展

  • 足:背屈/底屈