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「思ってるタイミングで音が鳴らない」を生んだ禁則の存在

レッスンにいらしたサクソフォンの生徒さんが


思ってるタイミングで音が鳴らない


と仰ったので、その点について見てみました。





吹いているのを見て、


鳴らそうとしているタイミングと、実際に鳴るまでに、

確かにタイムラグが少し見られました。



なので、マウスピースをくわえてからすぐに音を鳴らすことをやめ、

一旦、静かに、「空気は上に」と思いながら息を吐き出すことだけをしてもらいました



(息を口から管内に向かって前へ出したくなるものですが、身体の構造から見ると、息は肋骨に囲まれた肺から口に向かって上へ、そして上顎に当たって勝手に管内に向かって出て行ってくれるので、「空気は上に」と思うだけで十分です)



そして今度は、


「空気は上に」と思って

息 → 音 へ 少しずつ変化することをお願いしながら吹いてみることを提案。



やってみてもらったら、


あ!


と、生徒さんが何かに気づかれました。



「マウスピースをくわえてから音鳴るまでに、ちょっとでも息漏らしたらダメと思ってました!」


重要な気付きですね!




いつの間にか生徒さん自身が作っていた禁則の存在が見つかり、

それが、音を鳴らそうとするその瞬間にほんの僅かな力みを誘発させて息を止め

「思ってるタイミングで音が鳴らない」を生んでいたのですね。




それが分かったので、



車って、ブレーキを外すとスーッと動き出す余白のようなものがあって、アクセルを踏んでスピードを出して進みますが、

息の流れも音を鳴らすその前から続いているものだと思います。


音楽は、曲が始まる前からその音楽の世界は始まっていて、その世界の時間が流れていて、その音楽の世界の時間の流れに乗って曲が始まっていきます。


急にいきなり吹き始めるのではなく、

息の流れも音楽の流れとともに音が鳴る前から繋がって続いていて、

その流れのままに吹いてみるとどうですか?