鼻の「空気の通り道」を構造的に理解しよう


鼻という器官は、空気の通り道になっているのは当たり前の事実ですが、

ココでは、空気を取り込むことに関して、詳しく見ていきます。





*実験*

鼻からたくさん息を吸ってください。

この時、身体はどうなりますか?



すぅ"ーー…と吸い込もうとして、


首に力が入って、

頭は後傾して(顎が上がって)、もしくは、頭が後ろに引いて、

背骨も後ろに反って、

肩が上がって、、、



こんな風になっていたら、空気の通り道に誤解があるかもしれません。




『鼻からの息の通り道って、どんな構造になってると思っていますか?』



鼻の穴から頭のてっぺんに向かって、

鼻筋に沿って上向きに、

細い管が通ってる。



こんな風に思っている方、いませんか??



・・・これは私がそうだったんですけどね。

生徒さんの中にも同じように考えてらっしゃる方がいらっしゃるので、

次はこの「鼻」の構造を見て確認してみましょう。




この画像をご覧ください。

(「ネッター 解剖学アトラス」 より)


鼻の中を横から見た図ですが…


お気付きですか??



鼻筋に沿って細い管じゃなくて、


鼻穴から上顎に沿って、

後頭部に向かって真っ直ぐに奥に広がっていて、

思いのほか奥行広いんですね!



頭蓋骨からもわかります。


鼻の器官は目と目の間まであり、

奥行きは上顎に沿ってあり、

幅もあります。


(右の写真では、鼻の構造がよく見えるように左右の鼻骨を取り除いています)







鼻腔と口腔の広さを比較してみても、鼻腔は広いですね。↓

(「ネッター 解剖学アトラス」 より)



鼻穴から上に吸い込もうとしなくっても、

鼻穴から、後頭骨に向かって真っ直ぐに空気は入ってこれます。



試してみてください。


①「鼻穴から上に向かって息を吸おう」と思う


②「鼻穴から息は真っ直ぐ入ってくる」と思う



吸える息の量、息の吸いやすさはいかがですか?




①と②、それぞれの息の吸い方をした後に歌ってみたり、

楽器を鳴らしてみたりしても、声や音の違いを感じられる方もおられると思います。



鼻から息が入ってこれる通り道は、

狭いと思っていたら、息を吸い込んでも期待したほど息は吸えないことが起こり得ますが、

広く、真っ直ぐ息は入ってくると思うとたっぷり吸えますね。



鼻が詰まっている時なんかも、

この鼻腔の構造の考えが役に立ちます(´<_`)


ある生徒さんと、実際に鼻の構造を確認していたときに、「え。今、自分の鼻も目と目の間まで広がっているんだと思ったら、突然鼻の通りが良くなりました」と仰いました。

『構造をどのように認識しているかで、身体は良くも悪くも影響を受ける』ということがよくわかる事例でした。



このように、鼻は息の通り道の認識によって深く息を吸うことができ、

副鼻腔の空気の振動を利用すると響きをもたらします。


うまく利用したいものですね。




↓書いているのはこの人↓

泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。

↓小さくても優秀な相棒↓

ジョニー

​Johnny

体長:88センチ

体重:1.5キロ

等身大の1/2サイズのミニ骨格模型。

ジョニーは脊椎は動かせませんが、各関節が以下の様に可動できるので、骨格の形状や、各関節の動きの確認のために活躍中。

  • 下顎:上下に開閉

  • 肩関節:屈曲/伸展,内転/外転

  • 肘関節:屈曲/伸展

  • 前腕:回外/回内

  • 手:背屈/掌屈

  • 股:屈曲/伸展,内転/外転

  • 膝:屈曲/伸展

  • 足:背屈/底屈