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本番①〜舞台に上がるその前にしたいこと

本番の日。


この日のために練習を積み重ねてきました。


その本番までの道のりを、私の実体験を通して、3つのセクションに分けて書いています。


今回の記事では、

本番で素晴らしい演奏を生み出すために、

舞台に上がるその前の準備について書いていきます。




緊張は敵か味方か

数日前から少しずつ少しずつ本番が気になって、

本番が近づくにつれて、少しずつ緊張は募ってきませんか?


私の場合は、本番が近ずくにつれて次のような反応が身体に表れます。


脚が震える

心臓の鼓動が早まる

トイレに行きたくなる

あくびが止まらない

指が冷たくなる

呼吸が浅くなる

喉が乾く


書き出すときりがない(^^;



この緊張、昔は「なくなればなくなるほど良い!」と不必要なものと思っていたのですが、

緊張は本番に向けた正常な反応だと知りました。



演奏する本番は、スポーツで言えば試合にでも出る気分なので、

身体は戦闘モードになっています。


緊張は、自分で自分の身を守るためそして戦うための、正常な反応であり、

危機管理能力が普段よりもアップしていて五感のセンサーも敏感

身体がパワーアップしている状態。



そんな時に、ナマケモノのようにリラックスしてしまうと、

本番に臨むためのパワーが足らないので、緊張して良いのです。


それを無理に抑えようとすればするほど、抑えられたパワーがパンクし、

余計にコントロール不可な状態になる可能性も。


適度な緊張は、練習では得られないような素晴らしい演奏が生み出せ得るパワーとなるものなので味方!


「能動的に、意識的にそのパワーを使おう!」と思った方が案外うまくいくものです。


これをまず念頭に相手おくことは重要です。



思い返せば、

私は、舞台袖が一番ピークに達し、だんだんと心臓の鼓動が早まり、

わなわな…🔥、とパワーが有り余る状態になります。


舞台に出てしまうと逆に落ち着くこともあるので、

早く舞台に上がりたい!」とワクワクしているからなのでしょうね。



会場のチェック

会場に着いたらチェックしたいこと。

それは、会場の広さや音の響き方


これについては別記事にて書いております。


今から演奏するその会場の全貌を知り、

空間を味方につけるために、

五感でその会場の情報を得る時間を取るのです


とても大事なステップ。

私自身、これを実践したことで、人生で一番気持ちよく演奏できたのではないかと思うほど、今いる会場で生まれる幸せな時間を堪能することができました。 (これは次々回のブログに掲載。「本番③〜演奏中 至福のひとときが生まれた瞬間」)




本番前の控え室

もう本番はすぐそこ! この時間も緊張に飲み込まれそうな時間です。


その時の過ごし方も本番での演奏に繋がる大事なステップなので、

私は以下のように過ごしてみました。


・[今から演奏する曲はどんな曲?どんなストーリー?]

 もう一度、落ち着いて今から演奏する楽曲について思いを巡らせます。


呼吸がしにくいかも…という時には、

 息を目いっぱい吐き切ってから深呼吸*(肋骨や横隔膜・腹筋の動きの再確認)

*鼻をつまんでお腹を凹ませたり膨らませたりすると横隔膜を刺激し、

  呼吸に良い影響をもたらすのだそうです。


「どうしよう」「大丈夫かな」と不安に苛まれた時…

 悪い予想をするのは得策ではありません。

 そんな時、バジル・クリッツァーさんのブログが目に留まりました。


そのおかげで「これからどんないいことが起こるだろうか!」と考えられるように気持ちが変化。


私はこの考えで、不安よりもワクワクの気持ちが勝り、早く舞台に上がりたいと思えました。




(続く)




↓書いているのはこの人↓

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泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、B型末っ子自由人。

サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。
​最近はクラリネットとトランペットに挑戦中。

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