ソプラノサクソフォンを構える〈腕〉

アレクサンダー・テクニークの教師資格取得のための課題で実習生レッスンをしていた時、

ソプラノサクソフォンの愛好家の方とのオンラインレッスンを行いました。


私自身もサクソフォンアンサンブルではソプラノサクソフォンで演奏する機会がとても多かったものですから、ソプラノのよくある悩みは一通り経験済みかと思います。笑


ソプラノサクソフォンは、クラリネットのようなまっすぐな直管型が主流で、アルトやテナーなどとは異なる構え方になりますので、「腕が痛い」「手首が痛い」「腕が疲れる」「指が動かしにくい」などなど、腕がらみで悩んでおられる方は少なくないのではないでしょうか。


今日は〈腕の使い方〉にフォーカスを当てていきます。



ソプラノサクソフォンのネックは、ストレートタイプとカーブタイプのものがあり、くわえる角度はもちろんですが、音色や吹奏感が異なりますので奏者の好みによって選ぶものが変わってくるかと思います。

(ストレートタイプの方が比較的 息の通りが良く、はっきりした明る音色、カーブタイプは抵抗感が少しあり柔らかな音色になりますね)


どちらのネックにしろ、マウスピースをくわえるためには楽器を自分の方に傾けて口元にマウスピースを近づける必要があるわけですが、それを可能にするために動く部位が



腕の動き

腕というのは指先から、前腕・上腕、そして鎖骨・肩甲骨まで含めたものの総称です。


ここからは実際にやってみてください↓↓↓(丁寧に、ゆっくり)


腕全体をバクっと見て、空間の中で下記のように動く様をただ観察しましょう。


各指を動かしたり、肘を曲げたり伸ばしたり、肘から先で手のひらをいろんな方向にヒラヒラ・パタパタ・クルクル動かしたり(反対側の手で肘にそっと手を添えて動かすとたくさんの動きができるのがわかりやすいかもしれません)、肩関節のところでも上腕をいろんな角度・いろんな方向へクルクル動かせたり。

鎖骨・肩甲骨も手の動きとともに移動しています。

指先を空中で前後上下左右斜めといろんなところへ移動させていくと、腕全体があらゆる動きをしています。



ソプラノサクソフォンのための動きのブラッシュアップ

ソプラノサクソフォンの方で割と聞くのが、肘から先の痛みや疲れです。 これは持ち上げるために前腕でなんとかしようとして起こっているのだと思います。


ですが、肘から先は指を動かすために力を温存しておきたいもの。

(指を動かす筋肉は手の平の中にもありますが、肘にも繋がっているので、楽器を持ち上げるために使いたくない)


そのため、次はソプラノサクソフォンのため(クラリネットやオーボエなどにも通じると思います)のウォーミングアップの提案です。


腕を伸ばした状態で両手を合わせて、お互いの手の隙間をなくすように軽く押し合いながら肘を曲げて合掌ポーズをしてみてください(このとき肘を外へ広げず、下方向のまま推奨)。


この動きで、左腕の内側・胸・右腕の内側ラインが特に刺激されることを意図しています。


ついでに、両手を合わせて合掌のまま、指先をゾウの鼻先と思っていろんなところへ動かしてみましょう(目線は指先の動きを追います)。腕全体、更には胴体も脚も一緒に付いて行って動いちゃいましょう。


(腕の可動性を認識するためです)


これまでの動きを踏まえて、今度は実際に楽器を動かして吹いてみると…いかがでしょうか?



腕のどこかの部分(よくあるのが肘から先)だけで楽器を動かすのではなく、腕全体(引いては胴体、脚を含めて全身)で動かす方が部分への負担が減ります。



一人ひとり動き方は違うので全ての方に合致しないかもしれませんが、このブログが少しでもお役に立てる方がいらしたら嬉しいです。



サクソフォン奏者/アレクサンダー・テクニーク教師

泉山民衣

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