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タンギングは何をすること③〜舌の動き

タンギングは「舌の動き」ですが

その舌が動きやすいか動きにくいかは、舌そのものもそうですが、

息の使い方、アンブシュア、腕の動きなど色々なことが影響します。


今回は舌そのものについて。



タンギング時の舌の動き

タンギングするときに、

下顎と舌が一緒に動いているとしたら、それは改善の余地があります。


舌は下顎の中にあるものですが、

下顎と舌は別々の動きができるものです。


そして、タンギングで動かしたいのは舌の先端であり、

『リードから離す時に、舌の先端は前へ動かす』意識が必要。


*舌をリードから離す時に、

喉の方へ後ろに引き込んでいると顎も一緒に動きがちになります。


《舌の先端」を動かすエクササイズ》


*下の歯・上の歯ともに、奥歯から前歯までなぞる

・歯の内側

・歯の上側

・歯の前側


※この時、舌の動きに注目しすぎず、

目は上下左右色んな所を「見ながら」とか、

それと共に「頭も自由に動いて良い」と思いながらとか、

子犬のように少し微笑みながらした方が有効です🐶


*舌の先端への意識が高まったら、

すーごく緩く、ゆっくりと、優しく、

上の歯に舌の先端を付けてから、

上の歯を歯茎側から歯の先端に沿って動かします。


これが舌の先端を前に向かって動かす動き。


それがわかってきたら、

息を吐くことも組み合わせましょう。



舌は下顎とは別の動きができるはず。





タンギングの「Tu」を再考する


教本にタンギングを示すためによく「Tu」と書かれていますが、

人によってはこの「Tの子音」「uの母音」を別のものに置き換えてみると有効なことがあります。


「Ti」や、「Ru」、「Nu」、「Ri」、「Ni」、など試してみましょう。


それぞれ舌の動き方が微妙に異なります。


教本に書かれているからと言って、固執する必要はなく、

ほかの選択肢を試してみることは有意義です。



もう一つ重要なポイント!


わたしの場合、

この「Tu」ですが、長らく日本語発音の「トゥ」で捉えていました。


ですが、英語発音で捉えた方がより有効でしたし、

『息を吐き続けながら「t」の発音をする』と思うだけで十分でした。



何を考えるか、何を意識するかで、タンギングはかなり変わってくるので、

自分の音色や、発音の瞬間、しやすさなどを考慮して、自分のタンギングを見つけていきましょう!




↓書いているのはこの人↓

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泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、B型末っ子自由人。

サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。
​最近はクラリネットとトランペットに挑戦中。

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