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人間の身体のバランスを取る要の『足』

先日、友達から相談を受けました。


その友達の小学校高学年の子供が、

整骨院がやっている体幹トレーニングのレッスンに通っていて、

今やっているトレーニングが出来なくて次のステップへ行けない、と。


バランスクッションの上で片足立ちになって行う動作で、やってる途中で必ず倒れてしまうらしいのです。



私 「いつも倒れる方一緒なん?」

友達 「せやねん。」

私 「どっちに倒れるん?」

友達 「あ〜前にいっつも倒れるな。」


(前に倒れるということは、

重心が、ちょうど良いところよりも前に行っているからかな?)


アレクサンダー・テクニーク教師であり、「ランニングを極める」の著者 マルコム・ボークさんから学んだことの1つを思い出しました。



足のバランス


足は、かかと、親指の付け根(拇指球)、小指の付け根(小指球)、この3点でバランスを取っています。


(譜面台もそうですよね。三又でバランス取ってる。いつもそれを思い出します。)


前に倒れるのは、

拇指球・小指球寄りに乗って、かかとが浮き気味になってバランスが取りずらくなるからではないかと思い、それを伝えました。



すると、

友達 「あぁ!先生に『拇指球に力入れて!』て言われてる!今日ちょうど行くから子供に言ってみる!」



その後、友達から連絡があり、


『行く前に足の裏の三点の話したら、“拇指球に力入れるって言われたからそうしてる”って言ってたから、一旦、三点に気を付けてみるように言ったら今日は合格できた😊ありがとう😆』



子供は、トレーニングの先生から言われた通りにしていただけでした。

しっかりと守っていたからこそ、できなかったんですね。


(今回の件は、「教える側の伝える言葉の選択」についても考えさせられますね。今目の前にいる方に起きていることから、最適な言葉を選びたいものです。自戒の念を込めて…)


足の3点を意識することで、重心が前に傾くことが防止され、その3点の上でうまくバランスを取りながらトレーニングが出来るようになったようです。




足の3点を意識するために

今回、この子は意識するだけで直ぐに改善できましたが、そうじゃない場合、アイテムを使うことが有効です。


マルコムさんはドアストッパーのようなアイテムを持っていて、「そこにポイントがある」ことを脳が認識出来るように、この3点のポイントの下にかまし、

その上でつま先立ちになったり、

かかと寄りで立ったり、

骨盤が前を向いた状態のまま、その骨盤をまっすぐ立っているところから足よりも右へ動かしたり左へ動かしたり(左右へ動く時に3点が浮かずに触れたままでやることが肝)することを教えてくださいました。



ドアストッパーがなければ、スリッパの縁など、何か刺激を与えるものを下に差し込むと良いようです。



刺激を受けて認識濃度を濃くすることで、そのアイテムを外した時にも3点のポイントの意識が残り続けます。



身体は毎日違うものなので、私はマルコムさんに教えて頂いたこのワーク(上記の他にもあるのですが)をなるべく毎日やっています。



足の3点の意識で私自身が変わったこと

1.魚の目が小さくなった!🤩


私は小指の付け根(小指球)によく魚の目が出来ていました。

が、この、3点の意識をすることで、ずっとあった魚の目が小さくなりました!

私は習慣的に小指側に重心が寄りかかっていたことは分かっていたのですが、3点の意識がその改善の糸口になりました。



2.第二指の付け根あたりにマメや水脹れが出来なくなった!🤩


第二指の付け根あたりにマメや水脹れが、小指球の魚の目と同じようによくできていたのですが、本来拇指球に重みが流れるべきところ、拇指球ではなく人差し指寄りにズレていたことで出来ていたのでしょう。


本来バランスを取るべきところを意識することで、なくなりました。



3.ふくらはぎの筋肉がバランスよく筋肉が使えるように!🤩


整体に行って「脚の内側が使えてないなぁ」という指摘をよくされ、日々過ごしている中で「ふくらはぎの外側が張ってるなぁ」と自分でも気になっていました。


それが、3点のポイントを意識することで、ふくらはぎ内側が使えるようになり、外側の筋肉の張りもなくなりました!


それどころか、全体的に程よい弾力に!


これはバランスよく筋肉が使われているからこそのようです。



4.足裏が柔らかい!🤩


夜、一日の疲れを取るために足裏のマッサージをよくしていたのですが、この3点のポイントを意識しだしてから、足裏の触った感覚が別物になりました。


柔らかいのです…!



本来バランスを取るところで立ったり、歩いたり、走ったりすることで、

無理な筋肉緊張を引き起こす必要がなくなり、足の関節が緩やかに動けるように変化し、

一日動き回った後でも柔らかく弾力があることに驚きました。


3点のポイントによって、歩くのも立つのも走るのも、心地よいと思えるのです。



5.吹きやすい…!🤩


演奏者にとってはなんと言っても一番嬉しい、吹きやすい感覚!


楽器を吹き始める前に、両足の3点のポイント(合計6ポイント)を意識して立つことで足の上で身体全体がバランスを取ることができ、身体の安定感が増し、呼吸がしやすく、そのおかげで音も安定して鳴りました。



 

足の3点のポイントを意識することは、歩く・立つ・走る・片足立ち・演奏、などなど何かパフォーマンスをする時の身体にとってとても有益です!




↓書いているのはこの人↓

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泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、B型末っ子自由人。

サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。
​最近はクラリネットとトランペットに挑戦中。

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