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呼吸のこと(横隔膜編)

考え方「どう思うか」と、からだの力を最大限使う方法「どうからだを使うか」 で、

出てくる音が大いに変わります。


今回は息を使う楽器(うたも含む)のときにおいて大事なことを。


 


・自分の出す音がよくない

・吹いていてもどうもしっくりこない

・音がブレる

・息が吸えない


なんてことありませんか?



これは、音を出すことに必死で、「実際には何をすればいいのかわからない状態」から引き起こされがちな現象です。

何度も繰り返し練習することは大事なことですが、

間違った方法で練習をしていると時間がかかり、

時間がかかる程にただただ疲れてしまいます。


どこかに負担がかかって、痛いところが出てくる可能性もあります。


これを解消するために、からだの構造・動きのメカニズムを理解することはとても有効です。


なのでまず、管楽器にとって音を鳴らすために大事な呼吸について少しずつ載せていきます。


 



横隔膜というのはご存知でしょうか?

(画像は横隔膜がわかりやすいように青く示してあります)


これを見ると、横隔膜は、肺や心臓を覆っている肋骨の一番下に沿って付いており、胸部と腹部を隔てています。

横隔膜の下には内臓があります。 脊椎にも左右異なる長さで付いていて、その間に大動脈が通ります。

真ん中に2つ穴があるのがわかりますが、これは心臓から伸びる静脈と食道の穴です。


その横隔膜の形はというと、ドーム状になっています。


そして、息を吸う時には、この横隔膜が少し前へ下へ向くような形で伸び、付着している肋骨を連れて広がることにより、肋骨に守られている肺に空気が入るのです。


息を吸うと、横隔膜より下の内臓が押し下げられて、結果お腹が膨らむようになるんですね。



♬それでは、この横隔膜の動きをイメージするためのエクササイズをしてみましょう♬



①両手の指を軽く組んでドーム状の形に。

②その手を胸の前あたり(画像の横隔膜の場所)に持ってきて、ドームが上になるようにします。

③息を吸うときには下へ、手の平が少し前へ向くように。

  ドームがそのままの形で上下するのではなくて、肘が外側に向かっていくイメージ。

④息を吐く(「空気は口や鼻に向かって上へ行く」という認識が大事)ときには元の位置へ戻る 。



これを何度か繰り返し、呼吸と横隔膜の関係を頭に入れましょう。


↓書いているのはこの人↓

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泉山 民衣

​Tae Izumiya

兵庫県在住、B型末っ子自由人。

サクソフォン奏者・アレクサンダー・テクニーク教師。昭和音楽大学卒業。

顎関節症、腱鞘炎になったことから、自身の身体の使い方に原因があるのではと考え、2016年からアレクサンダー・テクニーク(自分の使い方。心身のメソッド)を学び、教師資格を取得。

身体について多く誤解していたことを知り、自身の意図で動きが変わり、痛みや不調、日常から演奏まで幅広いパフォーマンスが想像以上に改善することを身をもって体感しています。
​最近はクラリネットとトランペットに挑戦中。

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